ご注意
まずこれをお読みの皆様にお願いですが、現在医療機関で治療を受けられている方は、必ずかかりつけの医者に相談の上お試しください。また、自己診断は禁物です。まず医療機関の診断を受けた上でご自分の体調を正しく把握してください。
 ニューヨークのコールドスプリングに住んでいる私の友人キャシー・ウィルキンソン・バラス(食用植物「庭から食卓へ」の著者)がくれた手紙の中で、印刷前のゲラ刷りの原稿の食用植物のリストをチェックしてくれるように依頼がありました。その手紙には「以前ニューヨーク植物園の"ユアンおばさんのレストラン"で会ったとき、あなたから頂いたエキナケアについてのアドバイスを掲載する事にしました。」とのこと。私が言ったそのアドバイスとは、「鼻づまりなど風邪の最初の兆候があったらすぐにエキナケアをとること」、バラスはこの忠告を守ってそれ以来ただの一回の風邪も患ったことがないとのことでした。
 数百年の間、グレートプレーンズに住むアメリカインディアンはこのエキナケアを風邪や流感、軽い病気などにかかった時の治療にこの植物の根っこを噛んだりお茶にして飲んできました。ここ数年来、いろいろな雑誌にエキナケアの有効性が紹介されてきて、健康食品店で風邪対策のハーブのいちばんホットな商品になっているようです。さして昔の話ではなく、一流の健康雑誌に風邪の治療にこのエキナケアが大いに賞賛されたとき、エピソードとして幾人か私のハーブ仲間の話が載っていました。
 マーク・ブルメンタールはテキサスの米国植物学評議会の理事で「私はここ4年の間風邪というものを知らなかった、ひとえにガーリック、エキナケア、アストラガルスやゴールデンシールのおかげです。」と紹介していたし。スティーブン・フォスターはアーカンサスで著名なハーバリストで写真家、さらに「天然物質の成分分析百科事典」の共著者でもある彼が「エキナケアをとり始めてから3年の間風邪や流感なしで過ごしてきました。」と言っていた。最後にハーブ唱道者のアンドリュゥ・ウェイルは自然と健康について数々の著書も出しているアリゾナ大学の医学博士でやはり「何年もの間何ともないよ…生のニンニクを食べるし、エキナケアも摂っているからね」と同意しています。
一般的な鼻づまりとくしゃみ

 のどから鼻の上部呼吸器系へ感染したいわゆる普通の風邪は、200種類のウィルスのどれかによるものです。ウィルス感染と体内免疫システムの戦いの結果がおなじみの症状で、のどの痛み、鼻づまり、鼻水、なみだ目、からせきや発熱を伴うもの。
 風邪は咳やくしゃみで人から人へともしくは手から手への接触で直接広がっていきます。ウィルスは人の手から手に付着して簡単に移り広がっていけるんです。米国人はいつもの挨拶に握手する人種ですからね。もしあなたの手が誰かのウィルスに汚染されて、その手で鼻や目を触れば、あなたは風邪に感染します。カウンターやドアノブの表面に付着したウィルスはそれでも数時間の間は生き延びているのです。あなたの手はあっという間にウィルスで汚されてしまいます。(風邪と流感のはやる寒い季節は余り手を洗わないでしょう。心当たりはありませんか)。
 平均的なアメリカ人は年に平均二、三回程度風邪を引いている計算になります。平均的な子供だったら十回弱でしょうか。もしもあなたが毎年平均的な回数以上に風邪を引いているのであれば、それはあなたの身体の免疫システムが弱っている証拠です。
 ことによると適切なハーブが私のように風邪からあなたを守ってくれるかも知れません。もちろん手洗いとうがいも有効ですが、冬季はウィルスが体内に侵入する確立が高いのです。私はよく効くハーブを知っているので風邪ひきの回数は少ないし、妻や子供たち、孫たちもずっと回数は少ないのです。
風邪と流感の為の「緑の処方箋」

 体の中で風邪菌と戦う免疫システムを増強するハーブは大変種類が多くあります。
"★"の数は効果の高さの指標です。
★★★ エキナケア(Echinacea/Echinacea エキナセア)
 北米大陸中央部の乾燥して開けた森林地帯や草原地帯に自生する菊科の多年生草本。主に根茎を利用する。
 私自身このエキナケアの愛用者で、コーンフラワーの名前でも知られています。特にドイツで良く研究されていて、それによると体内の免疫システムを強化して風邪ウィルスやいろいろの病原菌の進入を良く防ぐと言われています。エキナケアはプロパージンという体内の化学物質(殺菌力・赤血球溶解力のある血清蛋白)を増やす働きがあって、ウィルスやバクテリアに対する体内防御メカニズムの重要な免疫システムの一部なのです。
 エキナケアの根茎のエキスはインフルエンザ、ヘルペス(疱疹)や他のウィルス性疾患に対抗する抗ウイルス活動力の効果を発揮します。流感にかかった180人の臨床で、エキナケアのエキス900ミリグラムの服用で顕著な症状の改善が見られました。良質のエキナケアでもちょっとした副作用でしょうか、このお茶やチンキを摂った後に短い間ですが舌がひりひりした感じがすることがあります。でも、ご心配なくこの反応は無害なものです。いくらエキナケアが有効だと言っても、副作用のない完全なものではないのです。
 もしも、あなたがこのハーブを続けて摂っていても、それでも風邪を引くことはあるでしょう。実際、ハーバリストのうちの一部の人たちは免疫力を増強する目的でエキナケアを毎日摂ることはすべきではないと注意を呼びかけていて、あなたの周りに風邪が流行し始めたり、「風邪にかかったかな」と感じた時に摂るように勧めているようです。私は常用して良いかどうかいまだに決めかねているのが本音です。
★★★ ガーリック(Garlic/Allium sativum ニンニク)
 ガーリックは沢山食べなさい、そうすれば風邪の細菌も周りの人たちもあなたには近づかないでしょう。アハハ・・冗談ですが、実際このハーブには風邪や流感への予防に優秀な効果があるのです。ガーリックにはアリシン(ニンニクが持つ抗菌性物質)など薬効のある成分を含有し、植物界のなかで最高の能力がある、薬効範囲が広い抗生物質性のハーブなのです。ニンニク臭い息はご存じですね、この独特の芳香のあるニンニクの有効成分が肺や呼吸器に付いて吐き出されて来るんですが、呼吸器系に入り込んだ風邪ウィルスを効果的に殺してしまうんです。ニラもニンニクに近い種です。
★★★ジンジャー(Ginger/Zingiber officinale ショウガ)
 生の根ショウガをすって大さじ2杯をカップに落とし、沸騰したお湯をそそぐと風邪の手当にはとても良いですね。このハーブが10種類以上の抗ウィルス成分を含有するからです。科学者によりこのハーブから分離したいくつかの化学物質(セスキテルペン/sesquiterpenesなど)に特徴的に見られることは、ライノウィルス(ハナカゼウィルス)などの一般的な風邪ウィルス・ファミリーに効果的によく効くということです。
また、べつの幾種類かの化学成分には抗ライノウィルスに顕著な効果があることがわかっています。他に含まれる成分で、ショウガオールやジンゲロールは風邪による熱や痛みを和らげたり咳を鎮め、さらにマイルドな鎮静効果で身体を休めて風邪の症状を軽減します。ジンジャーにはもう一つの長所があって…それはおいしいこと。このジンジャーをあなたの風邪治療の頼りになる常備薬にお勧めします。
★★ブラックチェリー(Black cherry/Prunus serotinaアメリカクロミザクラ)
 夏のシーズンにはレモネードの中に潰したチェリーを加えます。お茶は基本的には風邪の時に使いますが、私はフルーツの方が好きです。ビタミンCとベンズアルデヒトを含有、しかも味はバツグンだからピンクのレモネードにして目も楽しんじゃいます。
★★ 柑橘系果実などビタミンCをタップリ含む食べ物
 最近のライナス・パウリング博士のようにハーブ専門家や内科医たちは風邪症状の改善に毎日ビタミンCを500ミリグラムづつ4回摂ることを勧めています。ウィスコンシン大学の呼吸器系ウィルス研究室の流行病(疫学)を研究しているエリオット・ディック博士はビタミンCの効果を研究していて、少数だがまれに、一日1,200ミリグラムのビタミンCを摂ると下痢を訴える人が出てくると報告しています。ビタミンCの大量服用は試して見ても良いですが、もし下痢症状を誘発するようだったらビタミンCの量を減らすこと。
 私は風邪対策にビタミンCを飲んでいますが、そんなにたくさんの錠剤は飲んでいないんです。むしろ、熱帯産のフルーツでビタミンCを多量に含有するものを食べる方をお勧めします。アセロラやカンタループ(マスクメロンの一種)、柑橘系の果物やパインナップルなどがビタミンCの豊富なものなら何でも良いでしょう。
★ ★エルダーベリー(Elderberry/Sambucus nigra エルダー/セイヨウニワトコ)
 北半球の温帯地方に自生するスイカズラ科の高木。この木の実や樹皮、葉、根や花が生活に使われ「田舎の薬棚」とも言われています。
 このハーブには流感ウィルスに耐性のある二種類の成分が含まれています。これは呼吸器系へのウィルスの進入を防ぐものです。イスラエルでもこの植物はいろいろな種類のウィルスに耐性があるとの定評があります。イスラエルのキブツ(集団農場)では、エルダーベリーが流感の発生と拡散を防ぐためによく使われるようです。服用した流感患者の20%がその日のうちに発熱や筋肉痛などの症状が軽減し、二日目には73%の患者が症状の改善を見ました。三日目には90%が完治したことが報告されています。同様のグループで偽薬を飲ませたグループでは二日目までに症状が改善したのは26%だけで、ほとんどの患者が6日たってようやく症状の軽減を感じたとのこと。このデータが公表されるとイスラエルではエルダーの瓶詰めが一年間に3万本以上が売れたそうです。
 エルダーはまた、体内の免疫システムを活性させ、ヘルペスやHIVなど種々のウィルスに対して耐性が見られます。米国でもようやくこのエルダーベリーが入手可能になってきて、近所の薬局か健康食品店でも見られるようです。この次もしも私が風邪を引いたら試して見るつもりです。
★★ フォーシシア(Forsythia/Forsythia suspensaレンギョウ)とハニーサックル(honeysuckle/Lonicera japonicaスイカズラ)
 アジア特に中国で風邪や流感、その他のウィルス性疾患の治療に使われる伝統的なハーブです。過去の研究を見ると、この二種類のハーブには抗ウィルス効果を持っていることが確認出来ました。
 風邪か流感にかかったかなと感じたら、フォーシシアとハニーサックルを混ぜ、さらにレモンバーム(これにも抗ウィルス効果があります。)を加えたお茶を飲んでみませんか。この三つのハーブ茶は就寝前のお茶としても相性が良いことが分かりました。
★★ オニオン(Onion/Allium cepaタマネギ)
 オニオンはニンニクとは大変近い親族関係で化学成分なども同じものが含有しています。古くから伝わる風邪治療の一つに、薄くスライスしたオニオンを蜂蜜に漬け込み一晩おいたものを咳どめシロップにして適宜飲むと言う方法があります。もちろん、風邪を引いたらタマネギをどんどん料理に使ってください。
★ アニス(Anise/Pimpinella anisum アニシード)
 シリアやエジプトに自生するセリ科の一年草で水はけの良いアルカリ土壌に40センチの丈に育ちます。
 ドイツのコミッションE(ドイツの科学者団体がつくるハーブ治療に関する委員会でこれは米国のFDAと同じ権威のある団体)は、成分のアニシードがタンを除去する去痰(たん)薬として認定しています。大量の服用で抗ウィルス効果もあるとのことです。種実を砕いたものを茶さじ1,2杯カップ1,2杯の水で10から15分程度煎じてお茶を作り、これを漉(こ)しておき、これを昼か夜、または一日2回茶碗一杯を飲みます。風邪をこじらせたときの激しいせき止めに効果があるでしょう。このお茶は味も良いのです。
★ エフェドラ(Ephedra/Ephedra sinica マオウ/シナマオウ)
 主に中国に自生するマオウ科の低木で半乾燥の岩の多い丘陵に育ちます。根から花まで植物全体を利用し、エフェドリンという血圧を上昇させる医薬品の原料になります。
 中国ではマオウという名で知られ強力な鼻づまり薬としての薬効を持ちます。前記したようにこれに含まれるエフェドリンと偽エフェドリンという化学物質には気管支の通路を拡張する働きがあります。偽エフェドリンは薬局の鼻づまり薬の主成分に大変ポピュラーに使われています。鼻づまり薬の効果を発揮すると同時にこの成分のエフェドラには血圧を押し上げ、不眠やイライラを伴う強力な興奮作用を起こします。実際、過去数年間でこのハーブの知識不足による過剰服用でかなりの人数の人たちが亡くなっていて、米FDAはエフェドリンを含む薬剤をマーケットから排除する法案を実施しています。この様にこのハーブには問題が多く、かなりのハーブ専門家が使用を全面的に差し控えようと考えているようです。私にとっては、エフェドラは鼻づまりに効くハーブの選択肢の一つなんですが。
 このハーブは症状に有効なのですがそれに伴いかなり危険な副作用があるので、「使用に際してはかかりつけの医者とよく相談をする」という条件なしに、お勧めすることは出来ません。より安全に使いたいときには、少ない量で作ったお茶から始めてください。
★ ゴールデンシール(Goldenseal/Hydrastis canadensis ヒドラスチス/ナルコユリ)
 抗菌効果と免疫力オを増強させるゴールデンシールはまた脾臓への血行を向上させる働きがあります。脾臓は血行中の異物を取り抑え、免疫に関する機能を受け持っている臓器です。
 このハーブの薬効成分はベルベリンで、白血球(マクロファージ)を活性化して体内に進入したバクテリアや真菌類、ウィルスや体内の腫瘍細胞を破壊する機能を高めます。その他の成分のヒドラスチンやカナジンにもこのベルベリンの働きを助ける効果があるようです。
 このハーブに含まれる成分のベルベリンは子宮を刺激するので妊娠中にゴールデンシールを用いてはいけません。
★ リコリス(Licorice/glabraカンゾウ)
 地中海沿岸の砂質土壌地に自生する豆科植物。根に含まれるグリチルリチンは砂糖の50倍の甘さがある。
 リコリスには抗ウィルス成分を含有し、体内の抗ウィルス組織であるインターフェロンの放出を助けます、さらに去痰作用があるので気管支炎に有効です。リコリスの甘さは他の風邪向けの苦味の強いハーブ(ゴールデンシールやヤナギ)とうまく釣り合いがとれているようです。ただし高血圧の場合は本種の使用は避けてください。
★ マーシュマロウ(Marsh mallow/Althaea officinalis ウスベニタチアオイと他のアオイ科の植物
 ヨーロッパの湿地や沼沢の岸辺に自生する多年生草本。根には天然の糖分が含まれるので初期にお菓子のマシュマロに使われた植物です。
 マーシュマロウは数千年の間風邪に伴う咳やのどの痛み、呼吸器の疾患の緩和に使われてきました。マーシュマロウの根にはゴム糊状の粘漿剤と呼ばれるネバネバ物質を含み、体内で炎症を起こした粘膜組織の鎮静作用があって、これは抗炎症作用と抗菌作用をこの植物が持ち合わせているからだと言われています。ドイツのコミッションEはこのマーシュマロウとホリーホック(タチアオイ)、他のアオイ科の植物を風邪とのどの炎症への薬効を認めています。
 オクラとローゼル(ローゼリソウ)を含むアオイ科のほとんどの仲間はネバネバした粘性物質を持っています。オクラはチキンスープなどにタップリ入れてもおいしい風邪薬になるでしょう。
★ マレイン(Mullein/Verbascum thapsus ビロードモウズイカ)
 自生地はヨーロッパ、アジアの乾燥して砂利の多い丘陵の斜面で二年草。花、葉、茎と根、種子を利用する。
 このマレインの花で作ったお茶にはのどの炎症を和らげ、去痰効果があります。流感のウィルスを抑制する成分も含有するとの報告もあるようです。私自身はこのマレインの葉でお茶を作り飲用して良い効果を上げています。
★ スリッパリーエルム(Slippery elm/Ulmus rabra アカハルニレ/ヨーロッパニレ)
 南ヨーロッパ、北アメリカの主に野原に自生、生け垣にも使われる。常緑高木。
 とうとうFDAはスリッパリーエルムをのどと呼吸器系のトラブルに対して安全な鎮静効果があると認めることになりました。スリッパリーエルムは米国では医薬植物の大黒柱的存在として150年以上の間治療学の公式ガイドブックに掲載され続けてきた植物です。樹皮にはタップリのネバネバ物質を含み、のどの炎症や咳止めに有効な働きをします。
★ ウォータークレス(Watercress/Nasturtium officinale クレソン/オランダミズガラシ)
 ヨーロッパからアジア南西部に自生、流れのある水、水路、小川を好む水生植物。野生のものは肝臓ジストマを媒介する有害な吸虫の宿主なのでとても危険です。食用として畑で栽培されたものだけを使うこと。
 ドイツのコミッションEの認めた用法と薬効は、「風邪による鼻水や咳の治療にティースプーン2,3杯のドライハーブを使ったお茶を服用する」とあります。もしくは、生のウォータークレス30グラムをいつものサラダにトッピングすれば効果は絶大です。ショウガとウォータークレスを混ぜて使うとピリカラの味になります。夏場の風邪には、フレッシュなウォータークレスが最盛期なのでどんどん使いましょう。
★ ウィロウ(Willow/Salix ヤナギ、各種ヤナギ)
 ウィロウの樹皮はアスピリンのルーツ的なハーブです。ウィロウから発見された成分サリシンには近代医薬のアスピリンと化学的に前駆物質で事実上同じ効果を持っています。
 ドイツのコミッションEはこのヤナギの樹皮を痛み止めと抗炎症作用で発熱抑制剤の薬効があると認めています。風邪から来るのどの炎症や発熱、頭痛、痛みなどの諸症状を抑えます。
 多くのハーブ専門家はホワイトウィロウ(セイヨウシロヤナギ)を勧めるようですが、成分のサリシンはさほど多く含まれていず、ドライハーブの状態で0.5から1%程度しかありません。他種のヤナギの方がより多くのハーブ性のアスピリンを含有しています。
 ウィロウ(学名:Salix)と名の付くヤナギの仲間には英語名だけでも70種ほどが存在するようです。日本にはシダレヤナギ(ウィーピングウィロウ)、クロヤナギ(ブラックウィロウ)などがあります。もし可能であればこれらのサリシンを多く含んだヤナギをお使いください。もちろんホワイトウィロウしかなくても使うことはできます。このヤナギの樹皮の乾燥したハーブを茶さじ約半分をお茶にしたものには約100ミリグラムのサリシンが含まれ、風邪による痛みを和らげるに十分の量でしょう。
 注意することは、もしあなたがアスピリンにアレルギーならばこのアスピリン成分のハーブも避けるべきです。さらに、風邪を引いた子供にはアスピリンもアスピリン成分のハーブも与えてはいけません。子供がウィルス感染の病気(特に風邪、流感、水ぼうそう)にかかったときにアスピリン成分の薬やハーブを服用すると、レイ症候群(小児に見られるしばしば致死的な脳障害)や肝臓や脳に致命的なダメージを与えるかも知れない潜在的な危険を持っている可能性があります。
★ ガーリックとオニオンのチキンスープ
 スパイスを程良く利かしたチキンスープは風邪と流感にはバツグンの効果です。この伝統的な民間療法に私は心より感謝しています。ガーリックとオニオンはたっぷりと使うのがコツですよ。そして野菜を食べると435きにはショウガとアカトウガラシを振りかけてからどうぞ。おいしい食べ物は良い薬なのです。