ご注意
まずこれをお読みの皆様にお願いですが、現在医療機関で治療を受けられている方は、必ずかかりつけの医者に相談の上お試しください。また、自己診断は禁物です。まず医療機関の診断を受けた上でご自分の体調を正しく把握してください。
 私はじつは痛風持ちなんです。そしてついに私の民間医療保険会社(HMO)の命令でアロプリノール(血液中の尿酸排出促進剤医薬品名ロプリン、ザイロプリム)を飲まざるを得なくなってしまいました。今の状態をキープするため、残りの生涯を毎日一錠のむ事になるのです。痛風の苦痛が続く限り飲み続けなければならないようなのですが、運良くこの病気のハーブ代替療法としてセロリの種のエキスを見つけることが出来たのです。私の経験から痛風の発作は痛みを伴って襲ってきます、それももう二度と経験したくないほどのものなのです。
 私がちょうど50歳のとき初めて痛風の痛みがきました。ある日、大好きな趣味の庭仕事をしていました。そして次の日の朝出し抜けに古典的な痛風の痛みで目が覚め足の親指が腫れていったのです。つま先が特に痛く、シーツの重みでも耐えられないほど苦しいものでした。ほとんど歩くことができませんでした。医者は処方箋薬に痛みの原因の尿酸結晶を身体から一気に流し出す薬をくれました。私は痛みのあるときにはいつも従順な患者のように現代薬をいわれるままに飲むのです。だからすばやく快復に向かい、かろうじて歩ける状態になり、私のハーブガーデンへ戻れたのです。
 まったく処方箋薬には相応の敬意をもっていますが、そのような手品のような薬の代わりになるハーブを見つけたことがうれしいのです。
結晶が原因
 痛風は関節の痛みなので関節炎の一つの形態と言え、通常足親指に発生するのですがほかの関節が冒されることもあります。原因は血液中の尿酸の蓄積によるものです。その蓄積レベルがある点を超えると、尿酸が結晶化して関節の周りにあつまり、耐え難い痛みが起こります。結晶はまた身体の主な臓器自体にも形成され少なからぬダメージを与えるので痛みを押さえる治療はそれだけではなくこの危機的な状態をもコントロールすることにもなるのです。
 痛風は遺伝的な家族病とも言えます。300年ほど前はこの病気は富裕と関連づけられていました、なぜなら痛風の発作は贅沢な食事によって引き起こされると考えられていたからです。いまでは貧富の差のない病気だと知られています。痛風の患者の95%が30歳以上の男性です。人口の10~20%の人たちに尿酸値レベルが上昇していると推測されていますが、痛風の患者になるのは1000人に3人ということです。
痛風のための「緑の薬局」

 あなたが痛風の患者だったら、何はともあれ専門医の処方する医薬治療を守ってください。でも、加えてこの痛みのつらい慢性的な病気を緩和する目的で自然療法も併せて考えてはいかがでしょうか。
"★"の数は効果の高さの指標です。
★★★セロリ( Apium graveolens )
 セロリのエキスは尿酸を除去する効果があることが解ったので、毎日飲んでいる医薬品のアロプリノールの代わりにセロリの種子のエキスを2~4錠飲むことにしました。私がこの本を執筆中の6ヶ月間、ただの一回の痛風の発作もありませんでした。最初は一週間のあいだ、セロリの抽出エキスの代わりにセロリの茎4本を食べていました。これらのことを自分で試した結果、その効果を信じられたの次にセロリの種子へと発展していきみなさんにお知らせできるようになったのです。懐疑的な私も、今ではセロリ信奉者です。セロリの種子(運良く発見した)には私の尿酸値を危険値レベル以下に保ってくれたのです。
★★シソ(Chiso/Perilla frutescens ペリラ)
 10年ほど前にアジアから舞い込んだのか栽培のために持ち込まれたものか、この芳香性のある雑草系のミントは東洋では食材として薬草としてもとてもポピュラーなものでした。たかが雑草ですが米国東海岸でもシソの葉は日本食レストランでよく見られるようになりました。日本の研究者たちは痛風の改善にシソを調合したものを勧めています。シソには尿酸の合成を予防する効果のあるキサンチン酸化酵素(XO)抑制体の名で知られる成分が豊富に含有しているからです。
 私の場合はミントティーにシソをちょっと加えたり、日本人のように寿司に添えたりしています。
★★リコリス(Licorice/Glycyrrhiza glabra カンゾウ)
 シソのようにリコリスにはある程度のXO抑制体を含んでいますがその量は低いものです。それでもシソとリコリスの組み合わせはおもしろいし、2つのハーブは相乗効果を生じるかもしれませんね。
★★ターメリック(Turmeric/Curcuma longa ウコン)
 ターメリックの成分の一つのクルクミンが体内物質のプロスタグランジンという痛みと関係した物質の合成を抑制するのです。そのメカニズムはアスピリンやイブプロフェンの鎮痛作用と同様ですが、働きはそれよりも弱いようです。でも多量に服用すると、クルクミンが副腎を刺激して体内へコルチゾンを放出し、炎症や痛みを軽快する効能があるのです。東部インディアン達はターメリックを崇拝しつつカレーにたっぷり使います。
 もしも私に聞かれれば、「あなたの自家薬としてターメリックはとびきり良い方法ですよ。」とお答えするでしょう。ターメリックを使ったお茶にしてもよいし、単にターメリックのカプセルを飲んでもよいでしょう。
★アボガド( Persea americana )
 アマゾンの住人の植物学者の友人はアボガドこそ痛風の治療に有効だと信じております。このアボガドには血中の尿酸値レベルを抑制すると言っているのです。この主張を支えるような科学的な証明は無いのですが、アマゾンの人たちのハーブの知恵には尊敬に値するものがありますし、なんと言ってもアボガドはおいしいですよね。アボガドを食卓に乗せるよい理由にしておきましょう。アボガドはカロリーが高いので、食べ過ぎにはご注意を願います。
★キャッツクロウ(Cat's claw/ Uncaria カギカズラ)
 かつて私がアマゾンに滞在している間、不覚にも炎症止めの処方箋薬の手持ちが無いときに痛風の発作が起きてしまいました運良く手持ちの丸薬に抗炎症作用があるハーブのキャッツクロウ(una de gato)を含有するものがあったんです。
 2錠を飲みました。効果なし。
 4錠にしてみました。なにも起きない。
 6錠飲んだとき、好ましい変化に気がつきましたが、それまで1ダースも錠剤を飲んでいたのです。
処方箋薬をやめる覚悟はないですが、緊急の時のキャッツクロウのありがたさからこのハーブを使っています。
 キャッツクロウには米国内で30種以上のブランドが健康食品店やハーブショップでみることができますが、このハーブの効果に異を唱える科学文献はまだ一つしかないようです。
★チェリー( Cherry /Prunus スモモ)
 多くの人が一日8オンス(約230グラム)の缶詰でも生でもチェリーを食べていると痛風の発作をくい止めることができると言い張っております。たとえば、痛風持ちの友達の一人が「ブラックベリーを食べたから痛風を防止できて運が良かった」と言っているとしましょう。このような療法は全く科学的な証明にはなっていません、しかし多くの人たちが切望している方法かもしれません、試す価値はあると考えています。(1つご注意:たくさんの種類のチェリーを買い求めると私のアロプリノール【血液中の尿酸排出促進薬】よりも費用がかかってしまいますよ)
 大多数の人はストロベリーがお好みでしょう。私はチェリーカクテルを試してみるつもりです。チェリー、パイナップル、ストロベリーとブルーベリーのミックスジュースにスパイスとしてリコリスを少々、ジンジャーとターメリックをたっぷり加えたものはいかがですか。
★ デビルスクロウ(Devil's claw/Harpagophytum procumbens ライオンゴロシ)
 数件のレポートによると、このハーブは尿酸値を低下させ、抗炎症作用もあってこの両方の効果が痛風の治療に有効のようです。その他の研究では関節炎患者の症状の軽快に有効との報告があるので、関節炎の一種の痛風は効果が期待できますね。残念ながら、その研究ではデビルスクロウのハーブエキスを注射しての結果なので、胃を通さないで直接血流に注入してしまうのです。このハーブは胃の中で薬効を失ってしまうので、お茶で飲むかカプセルで飲むかどちらの方が効果的か(効果がないか)は解りません。それでも試してみる価値はあると思います。
★オート(Oat/Avena sativa オートムギ、エンバク)
 シリカが豊富なオートの緑の穂先で作ったお茶は尿酸の血中レベルを抑制する排尿促進効果があると言われています。(排尿促進はどのようなものでも体内の過剰物質をどんどん流し出します)もしも自然療法が失敗しても、この方法は試してみたいものです。
★抗炎症作用(Olive /Olea europea )
 オリーブは聖書時代の古くから排尿促進として評判をとっているのです。1993年に、日本の科学者がオリーブの葉4カップで作ったお茶を毎日飲み、3週間続けると尿酸の排出量が毎日10から15%増加し、体内の尿酸値が低下したと報告しています。私は躊躇なくこの方法を試します。
★パイナップル(Pineapple/Ananas comosus )
 パイナップルにはブロメリン(Bromelain)というタンパク質を分解する酵素が含まれているのです。自然療法を使う医師は炎症や腫れを押さえるのにしばしばブロメリンを患者に勧めるようで、これは健康食品店でも入手可能なものです。ブロメリンを腫れ上がった組織に直接注入するととてもよく働きますが、この酵素を食べたときの効能は議論を呼んでいるようです。いずれにしろ試してみる価値はあるようです。
 時々パイナップルジュースにしてブロメリンを採る方法が私の好きな方法です。
★スティンギングネトル(Stinging nettle/Urtica dioica セイヨウイラクサ)
 ある研究の結果ではこのスティンギングネトルはアヒルでの試験の結果ですが、尿酸の分泌作用を増やすことを示しました。それら動物実験ではスティンギングネトルのエキスを与えられた動物たちは血液中の尿酸値レベルがグッと下がったことを示しました。
 もしこの次私の足親指が痛くなったら、私の治療プログラムにスティンギングネトルのお茶を飲む方法も付け加えておきましょう。
★ウィロウ(Willow/Salix ヤナギ)
 ウィロウの樹皮はハーブのアスピリンと言われており、含有する成分はサリチル酸の名で知られるアスピリンの原料になっています。アスピリンのように、ウィロウの樹皮のお茶は痛みや炎症を和らげるでしょう。加えてある研究ではサリチル酸は尿酸のレベルを抑制することができることを示唆しているのです。
 ティースプーン2杯の樹皮をカップ一杯ほどの沸騰湯に入れて20分ほど煮てください。(もしもあなたがアスピリンにアレルギーならば、アスピリンの成分のあるハーブは摂るべきではありません。)